【効率的な学習法】理論に基づいた英会話の5ステップとは

英会話を最も効率的に伸ばしたいです!

何から始めたらいいですか??

リスニングとスピーキングの5つのステップを知り

自分の弱点をピンポイントで伸ばすことです!

この記事は3人のために書きました

・効率的に英会話力を伸ばしたい人
・リスニング/スピーキングが伸び悩んでいる人
・英会話力を伸ばす方法を知りたい人

英会話における5つのステップとは

第二言語習得理論(SLA)という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
人が第二言語を学び、どのように習得するのが効率的かを学術的に研究された理論があります。

この理論によると、リスニングとスピーキングは次の5つのステップに分解することができます。

  1. 音声知覚(リスニング)
  2. 意味理解(リスニング)
  3. 概念化(スピーキング)
  4. 文章化(スピーキング)
  5. 音声化(スピーキング)

このステップは、下の図のような流れになります。

英語学習2.0(角川書店)より

この通り、5つのステップの中心には「知識データベース」というものがあります。
知識データベースとは、今までにインプットしてきた単語や文法、フレーズなどを表し、英会話をする上での基礎となる部分です。

知識データベースは多いことに越したことはありませんが、

インプットには終りがありません。

TOEICで500点程度が取れたら、各ステップの強化をしましょう!

それでは、それぞれのステップについて解説していきます!

リスニングの2ステップ

リスニングを行っているときの頭のプロセスは、以下のとおりです。

音声知覚

聞こえてきた音が、「何と言っているのか?」を認知するプロセス。

具体例

英語で「ワッ ウィルユードゥ ディスウィーケン?」と聞かれる

↓(知識データベースにアクセス)

ワッ:What
ウィルユードゥ:will you do
ディスウィーケン:this weekend?

↓(音声知覚)

What will you do this weekend?  と聞かれていることを認識する

意味理解

聞き取った音声が、「どういう意味なのか?」を理解するプロセス。

具体例

What will you do this weekend?

↓(知識データベースにアクセス)

What:何を
will you do:する予定なのか
this weekend:今週末

↓(意味理解)

今週末に何をする予定か?と聞かれていると理解する

重要なのは、音声知覚に頭を使わずに意味理解ができること

リスニングが苦手な人の特徴として、音声知覚に頭を使いすぎてしまうということが多くあります。つまり「なんの単語を言っているのか?」と一語一語追いかけてしまい、意味を理解しきれないという状態であることが多いです(下図の左側の状態)。

逆に、日本語を聞いているときは、右側の状態になっています。

一語一語の単語を追うことはなく、どういう内容の話をしているのか?に意識を向けていて、意味を理解しようとしています。
これは音声知覚に頭を使わずに意味理解に100%の力を注ぐことが出来ているからです(音声知覚の自動化)。

スピーキングの3ステップ

スピーキングをするときの頭のプロセスは、以下のとおりです。

概念化

言いたいことを頭の中で漠然とイメージするプロセス。

具体例

What will you do this weekend?  に対して

「友人とテニスをする予定である」ことを頭で考える。

文章化

概念化のイメージを、頭の中で具体的な文章にするプロセス。

具体例

友人とテニスをする予定である

↓(知識データベースにアクセス)

I:私は
will play tennis:テニスをする予定
with my friends:友人と

↓(文章化)

I will play tennis with my friends.  という文章を頭で作る

音声化

文章化した言葉を、声に出すプロセス。

具体例

I will play tennis with my friends. と言葉にして相手に伝える!

最初にスピーキングで鍛えるべきは文章化

①伝えたい内容を正確な文章で作ることができる

②その文章を早く作ることができる

ゆっくり考えると文章は作れますが

会話の中で早く作るのが難しいです。。。

その時は難しい文章を考えてしまっている可能性があります!

シンプルで簡単な文章を作る練習をしてみましょう!

【日本語での概念化】「栄養のバランスが良い食事を、できるだけ継続して取ろうとしている。

【英語での文章化】I’m trying to eat nutritious food,,,

一方で、次の文章であればいかがでしょうか?

【シンプルな日本語での概念化】「毎日ヘルシーな食事を食べている」

【英語での文章化】I eat healthy food every day.

英語学習2.0(角川書店)P149 〜150より抜粋

各ステップの効果的な学習方法

英会話の5つのステップは理解できました!

ただそれぞれどのように伸ばしたらいいのでしょうか?

各ステップの効果的な学習方法と、そのやり方をお伝えしますね!

音声知覚の強化

トレーニング方法シャドーイング
目的音声知覚に力を使わなくても聞こえるようにすること
具体的な方法・音声を聞きながら、1〜2語遅れて同じ音声を声に出す
・30秒程度の短い文章から始める
・同じ音声を10回〜30回繰り返す
・最初はスクリプトを見ながらでもOK
・慣れてきたら音声だけで挑戦する
・音声の意味を理解できなくてもOK
・Youtubeの「初めてのシャドーイング」などがお勧め

意味理解の強化

トレーニング方法音読もしくは黙読
目的英語の語順で意味を理解できるようにすること
具体的な方法・文章を左から右に流して読み、意味を理解する
・途中に知らない単語が出てきたら、前後の文章から推測する
・日本語に訳さない
・簡単に読み進められるものであれば何でもOK
・お勧めは「かえるくんとがまくん」シリーズ

概念化および全体の強化

トレーニング方法オンライン英会話
目的・シンプルで簡単な文章を作れるようにすること
・実際の会話を通じて英語の話し方を身につけること
具体的な方法・講師から簡単な質問をしてもらい、自分の考えを述べる
・意識的に結論→理由の順番で話す
・言葉に詰った際は、「もっと簡単に表現するには?」を考える
・お勧めはレアジョブのビジネス英会話コース

文章化の強化

トレーニング方法瞬間英作文
目的言いたい内容を瞬時に英文にすること
具体的な方法・和文を読み、その英訳を行う
・暗記ではなく、知っている単語と文法を組み合わせて文章にする
・慣れてきたら、1分間にいくつ文章を作れたかを記録する
・お勧めは「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」

音声化の強化

初級者の方は、音声化(発音)の強化は不要です。

まずは、

  • 相手の話す内容が理解できるようになり(音声知覚、意味理解)
  • 簡単な単語や文法を組み合わせて伝えられるようになり(文章化)
  • 実際の会話を通じてトレーニングをする(概念化、アウトプット)

これらができてから、発音のトレーニングをしましょう!

かっこいい発音に憧れますが、まずは意思の疎通ができることが大事ってことですね!

まとめ

本日のまとめです!

英語に限らず、会話をするときの頭のプロセスは研究されており、以下の5つのステップにわけられます!

  1. 音声知覚(聞こえた音を認知するプロセス)
  2. 意味理解(音の意味を理解するプロセス)
  3. 概念化(言いたいことを頭でイメージするプロセス)
  4. 文章化(具体的な文章にするプロセス)
  5. 音声化(声に出すプロセス)

それぞれの強化方法は以下のとおりです!

  • 音声知覚→シャドーイング
  • 意味理解→音読もしくは黙読
  • 概念化→オンライン英会話
  • 文章化→瞬間英作文
  • 音声化→不要!スムーズな意思疎通ができるようになってからでOK!

経の内容が皆さんの学習の参考になれば嬉しいです!

今日もありがとうございました!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA